戦死した兵士を記念した旗が並ぶキーウ中心部の広場(6日)=ロイター

【キーウ=共同】ウクライナのゼレンスキー大統領は8日、ロシアが2022年2月に全面侵略を始めて以降、ウクライナ兵4万3千人が戦闘で死亡したと主張した。X(旧ツイッター)に投稿した。ウクライナ国民は平和を望んでいるとし、平和の実現には「実効性のある保証」が必要だとの考えを示した。

ゼレンスキー氏によると、ウクライナ兵が負傷して手当てを受けたケースは37万件に上る。負傷した兵士のおよそ半分は治療後に戦場に戻ったという。ロシア軍は19万8千人が死亡し、55万人以上が負傷したと主張。今年9月以降、ロシア軍はウクライナ軍の5〜6倍の兵士を失っているとした。

ゼレンスキー氏は今年2月、ウクライナ兵の死者が約3万1千人に上ったと説明していた。米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは9月、ウクライナ側の推計として、今年初めまでに約8万人が死亡し、約40万人が負傷したと報じていた。

ゼレンスキー政権は、ロシアの侵略を抑止する方法は、ウクライナが北大西洋条約機構(NATO)に加盟する以外にないとの考えを示している。ゼレンスキー氏は、平和の保証が伴わない停戦では「いつでも戦闘が再燃する可能性がある」として、ウクライナの安全を保証する措置が必要だと訴えた。

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