トランプ次期米大統領は5日、デービッド・パーデュー元上院議員を駐中国大使に指名した。声明では、パーデュー氏のことを「(トランプ氏に対する)忠実な支持者であり友人」だと評価し、「中国の指導者らとの生産的な協力関係を維持するという私の戦略を実行する上で重要な役割を果たすだろう」と述べた。

 トランプ次期政権下では米中の「貿易戦争」再燃など、対立の先鋭化が懸念される。対中外交を最前線で担うことになるパーデュー氏は2015年、企業経営者からジョージア州選出の上院議員に転じ、21年まで務めた人物だ。トランプ氏の声明によると、40年にわたる国際ビジネスの経験があり、キャリアの大半を中国などアジアで過ごした。

 トランプ氏は11月25日、合成麻薬「フェンタニル」の流入を問題視し、中国に10%の追加関税を課す方針を示した。選挙戦では、中国からの輸入品に60%の関税をかけると公約していた。

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