ロシアのラブロフ外相はアメリカの保守的なテレビ局、FOXニュースで看板キャスターだったタッカー・カールソン氏のインタビューに応じ、その映像が6日、公開されました。

この中でラブロフ外相は、ウクライナが欧米から供与された射程の長いミサイルでロシア領内への攻撃を行っていることについて「ロシアにとって越えてはならない一線が存在しないと欧米が考えるなら、それは深刻な間違いだ」と述べました。

そのうえで、ロシア側が先月、新型の中距離弾道ミサイル「オレシュニク」による攻撃を行ったことについて「ロシアはあらゆる手段を講じる用意がある。欧米がそれを理解できないなら、さらなるメッセージを送る」と警告しました。

そして、ウクライナの最大の支援国であるアメリカのトランプ次期大統領について「とても強く、結果を求め、物事を先延ばしにしない人物だ。プーチン大統領が述べたように、ボールはアメリカの側にある。われわれのほうから経済や安全保障などのつながりを断ったことはない」として、関係改善はトランプ次期政権の出方次第だとの見方を示しました。

またラブロフ外相は、ウクライナとの和平交渉の条件については、ウクライナがNATO=北大西洋条約機構に加盟することは認められないなどと改めて強調しました。

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