会談で上川外務大臣はスリランカの債務問題について、債権国の立場から「すべての債権国との間で、透明性と公平性が確保された形で、債務の再編を進めることが重要だ」と述べました。

その上で、スリランカが債権国との間で合意すれば日本として円借款の事業を早期に再開する意向を伝えたのに対し、サブリー外相は「引き続き透明性をもって再編を進めていきたい」と応じました。

この問題で、日本はインドやフランスとともに「債権国会合」の共同議長として解決に向けた協議を主導してきた一方、最大の債権国の中国はオブザーバー参加にとどまっています。

一方、上川大臣はスリランカがインド洋のシーレーンの要衝であることを踏まえ、「海洋分野での協力を一層強化したい」と述べ、海図の作成に使うソナーを搭載した船舶を供与する方針を伝えました。

日本としては、海洋進出を強める中国を念頭に、スリランカとの連携を強化したい考えです。

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