【ニューヨーク=時事】ロシアがウクライナ占領地域から子供を違法に連れ去っているとされる問題で、米エール大の人道研究室は「子供の輸送にロシアのプーチン大統領専用機が使われた」との調査結果を明らかにした。国連安保理が4日に開いたウクライナ情勢に関する会合で報告した。
調査は米国務省の支援を受けて行われ、人道研究室は衛星画像や公式文書などを分析。その結果、2022年2月の侵略以降にロシア人家庭の養子となったり、ロシアの国籍取得を強いられたりしたウクライナ人の子供314人を特定した。
うち一部の子供の輸送には、大統領専用機や航空宇宙軍の航空機が利用されたといい、同研究室のレイモンド代表は、プーチン氏自身が関与する「組織的計画だ」と訴えた。国際刑事裁判所(ICC)は23年、連れ去りは戦争犯罪に当たるとして、プーチン氏に逮捕状を出している。
ロシアのネベンジャ国連大使は報告について「何度も否定されたうそだ」と述べ、連れ去りを否定した。
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