ウクライナ東部でロシア軍が前進を続ける中、AFP通信はアメリカのシンクタンク戦争研究所のデータに基づく分析で、先月ロシアが掌握した領土が725平方キロメートル以上にのぼったと伝えました。

月別としては侵攻直後のおととし4月以降で最大だということです。

掌握した領土の大部分は東部ドネツク州の要衝ポクロウシクに向けた攻勢によるもので、これにより、ドネツク州でウクライナ側の支配が及ぶ地域は3分の1以下になったとしています。

こうした中、ウクライナのゼレンスキー大統領は3日のビデオ演説で、軍のシルスキー総司令官からの戦況報告を踏まえ「ドネツク方面で部隊の大幅な増強が必要だ」と述べました。

そのうえで「わが軍の火力が増強され技術的な能力が向上すれば、ロシアの攻撃能力をそぎ、われわれの兵士を守ることができる」と述べ、兵器の追加供与に向けて各国と協議しているとしています。

また、ゼレンスキー大統領は今月新たに防空システムの供与が受けられると明らかにしたうえで、来月にも何らかの追加対策があるとして、各国の支援による防衛の強化を進めていると強調しました。

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