レバノンでは、イスラエル軍とヒズボラの戦闘をめぐり11月27日に停戦が発効してから、4日で1週間となりました。

イスラエル側はヒズボラによる停戦違反行為に対応するためだと主張して空爆を続け、これに対しヒズボラ側も2日に国境周辺にあるイスラエル軍の拠点にロケット弾を発射しました。

イスラエルのネタニヤフ首相は3日の閣議で、ヒズボラの砲撃への反撃だとしてレバノン各地で20以上の軍事施設などを攻撃したことを明らかにするとともに「この停戦は鉄拳をもって遂行していく」としてヒズボラを強くけん制しました。

停戦後も互いに反発を強めていて、合意が守られるのか懸念が深まっています。

内戦が再燃したシリアでは

一方、レバノン情勢の影響などを受けて内戦が再燃したシリアでは、反政府勢力が北部の主要都市アレッポの大部分を制圧したほか、中部の交通の要衝であるハマ周辺に迫っています。

現地の情報を集めているシリア人権監視団によりますと、4日にかけてもハマをめぐり反政府勢力とシリア政府軍との戦闘が続いていて、これまでに民間人を含め600人以上が死亡したということで、戦闘の拡大や人道状況の悪化が懸念されています。

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