防衛省によりますと3日午前8時ごろ、沖縄県の与那国島の南、およそ50キロの太平洋を、ロシア海軍の潜水艦と救難えい船の2隻が航行しているのを海上自衛隊が確認しました。
潜水艦は浮上したまま、救難えい船とともに与那国島と西表島の間の海域を北東へ進み、一時、日本の接続水域に入ったあと、東シナ海に向けて航行したということです。
接続水域は領海のすぐ外側にある海域で、国際法上、外国の船も航行できます。
ロシア軍の潜水艦が与那国島と西表島の間を通過したのが確認されたのは初めてで、領海への侵入や危険な行動などはなかったということです。
防衛省は「ロシア軍は極東での活発な活動を継続しており、今後もわが国周辺における動向を注視する」としています。
ロシア軍をめぐっては、先月29日と30日に爆撃機や戦闘機が中国軍の爆撃機などと、日本周辺で共同飛行したのが確認されていて、防衛省は「日本に対する示威行動を明確に意図したものだ」として、重大な懸念を示しています。
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