【広州=田辺静】中国の国有自動車大手、広州汽車集団は30日、通信大手の華為技術(ファーウェイ)と電気自動車(EV)など新エネルギー車の新ブランドを設立すると発表した。広州汽車は傘下の既存ブランドでファーウェイの技術を活用しており、協業関係を強化する。
両社が同日、戦略提携を結んだ。署名式には広州汽車の曽慶洪董事長とファーウェイの徐直軍・輪番会長らが出席した。広州汽車は「全く新しい、知能化技術を搭載した新エネ車ブランドを立ち上げる」と説明している。
広州汽車は現在、自社ブランドとして主力の「伝祺(トランプチ)」のほか、EV専門の「AION」と「HYPTEC」を手掛けている。トランプチについてはファーウェイの自動運転関連システムなどを採用した新型車を2025年1〜3月に投入すると発表している。
ファーウェイは現在、中堅の賽力斯集団(セレス・グループ)など自動車4社と組み新エネ車ブランドを展開している。11月26日には安徽江淮汽車集団(JAC)と立ち上げた新ブランド「MAEXTRO(マエストロ)」の第1弾となるセダン「尊界S800」を発表した。
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