ウクライナ軍は29日、ロシア軍が前日夜から無人機132機で各地に攻撃をしかけ、このうち88機を迎撃したと発表しました。

首都キーウの当局によりますと、この攻撃で市内の医療機関が被害を受け、1人がけがをしました。

NHKが現場を取材したところ、医療機関の窓ガラスは大きく割れ、入り口の近くには攻撃の衝撃によるものとみられる大きな穴が開いているのが確認できました。

また、周辺の集合住宅でも多くの窓ガラスが割れ、攻撃の衝撃の大きさを物語っています。

近くに住む50代の男性は「飛行機が飛んでいるような音が聞こえ、大きな音がしたあと爆発がありました。これは私たちや国に対する破壊行為です」と話していました。

また、被害を受けた集合住宅に住む90代の女性は「体の震えが止まらない状態で、逃げるべきなのか、どうすればいいのか分かりませんでした。恐怖と怒りを感じます」と話していました。

ウクライナでは28日にはロシア軍がエネルギー施設を標的にした大規模な攻撃を行い、西部リビウ州などであわせておよそ100万世帯が停電になるなど大きな影響が出ていて、相次ぐ民間施設への攻撃に市民から憤りの声があがっています。

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