金融市場では、FRBが12月の会合で利下げに踏み切るという観測が優勢となっていて、アメリカの景気が下支えされるという見方から祝日明けの29日のニューヨーク株式市場では買い注文が先行する流れとなりました。

ダウ平均株価の終値は27日と比べて188ドル59セント高い、4万4910ドル65セントとなり、最高値を更新しました。

また、主要な500社の株価で算出するS&P500の株価指数も上昇し最高値を更新しました。

市場関係者は「感謝祭の翌日でニューヨーク株式市場の取り引き時間が短縮されたため市場参加者は少なかったが、29日から本格的に始まった年末商戦への期待感から小売関連の銘柄などに買い注文が入った」と話しています。

一方、ニューヨーク外国為替市場では、日銀の植田総裁が一段の円安はリスクが大きいという認識を示したと報じられ、日銀が利上げに踏み切るという観測からドルを売って円を買う動きが進み、円相場は一時、1ドル=149円台半ばまで値上がりしました。

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