自衛隊と中国軍の中堅幹部が対話する「日中佐官級交流事業」で、自衛隊代表団13人が今月26日~12月4日の日程で中国を訪れている。北京市や天津市などで軍事施設を訪問するなどし、防衛当局間で信頼醸成を図る。
事業は笹川平和財団の主催で2001年から実施。自衛隊と中国軍が毎年1回ずつ相手国を訪問しており、5月にはコロナ禍を経て5年ぶりに中国軍の代表団が来日した。
同財団の説明によると、27日には中国軍系シンクタンク軍事科学院の研究員との意見交換会があった。中国側からは対中強硬派の顔ぶれがそろうトランプ米次期政権の誕生で「日本の政策に変化はあるか」との質問が出たという。日米は近年防衛協力を強化してきたが、今後日本がトランプ氏にどう対応するか中国側の関心の高さをうかがわせた。
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