米消費者が融資などの与信を受けにくくなっていることがニューヨーク連銀の調査で明らかに=ロイター

【ニューヨーク=佐藤璃子】米国の消費者が与信を受けにくくなっていることがニューヨーク連銀の18日公表の調査結果でわかった。2024年に融資などの申請者が審査に落ちた割合は21.0%と23年から0.9ポイント上がった。特に自動車ローンの新規申し込みと住宅ローンの借り換えでは拒否率が13年の調査開始以来、最高となった。

ニューヨーク連銀は消費者向け調査の一環として与信の申請・審査状況などを4カ月ごとに聞き取り、結果を公表している。年内最後になる今回調査では24年の傾向をまとめた報告書を発表した。

金融商品別で見ると、自動車ローンの平均拒否率は24年に11.4%と前年から0.4ポイント上昇し、住宅ローンの借り換えは同10.1ポイント上昇し25.6%となり、それぞれ過去最高を記録した。住宅ローンの申請が却下された割合は同8.6ポイント上昇の20.7%、クレジットカードでは同0.5ポイント上昇の20.2%と審査が厳しくなっていることを映した。

報告書によると、あらゆるローンタイプで、与信を断られた割合が新型コロナウイルス流行前の19年を上回ったという。借り手の信用度合いを測る「クレジットスコア」別でみると、680以下と相対的に低い人で拒否率の上昇が目立った。

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