「化石賞」は、世界のおよそ2000の環境NGOで作るグループが、温暖化対策に消極的だと判断した国に対し、皮肉を込めて、COP会期中に連日贈っていて、15日、最初の「化石賞」にG7の国々を選んだと発表しました。

G7を選んだ理由については「途上国を支援する資金の目標金額を一切提案せずに会議に臨み、議論の進展を妨害している」として、今回の会議で主要な議題となっている途上国のための資金供与に関して責任を果たしてこなかったためだとしています。

また、日本については「パリ協定で定めた世界の平均気温の上昇を産業革命前と比べて1.5度に抑える努力をするという目標に沿うため、温室効果ガスの排出量を2035年までに2013年と比べて81%削減する必要がある」としています。

「化石賞」が発表された首都バクーの会場では、カナダや日本、アメリカの環境NGOの代表者がそろって登壇し、「化石賞」のトロフィーを受け取っていました。

登壇した日本のNGOの男性は「日本は気候資金の目標について積極的に貢献し、削減目標も野心的なものにするべきだ」と訴えていました。

日本政府関係者は「民間団体の活動に、政府としてコメントすることは差し控える」としています。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。