イスラエル軍は連日、ガザ地区への激しい攻撃を続けていて、これまでの死者は4万3700人を超え、犠牲者が増え続けています。

こうした中、ガザ地区で支援活動にあたるUNRWAのラザリーニ事務局長は13日、国連で演説し、戦闘が始まってからこれまでに243人の職員が死亡したことを明らかにしました。

そのうえで「われわれはこれまでで最も厳しいときを経験している」などと述べ、強い危機感を示しました。

イスラエルはUNRWAの国内での活動を禁止する法律を成立させ、今月4日には協定に基づく協力関係の解消を発表していて、ガザ地区の人道状況のさらなる悪化が懸念されています。

ラザリーニ事務局長は、UNRWAが解体されれば、人々の命や将来、それに地域の安定も脅かされるとして、加盟国に対し、ルールに基づいた国際的な秩序が必要だと訴えました。

一方、イスラエル軍は14日、隣国のシリアでハマスと連帯する武装組織の拠点を空爆したと発表しました。

シリアの国営通信は軍の関係者の話として、首都ダマスカスやその郊外で多数の住宅が攻撃され、少なくとも15人が死亡し、子どもや女性を含む16人がけがをしたと伝えています。

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