COP29では13日、ロシアのミシュスチン首相が首脳級会合に出席し「われわれは温室効果ガスの排出量を1990年の半分以下に削減することができた」と演説して政府の温暖化対策の成果をアピールしました。
そのうえで「われわれは、気候変動にぜい弱な国々に自主的な支援を提供していて、関心を持つすべての国々に対して活動を継続する用意がある」と述べ、途上国への支援に取り組む姿勢を示しました。
一方、ロシアによる軍事侵攻が続くウクライナの政府はCOPの会場で展示を行い、軍事侵攻が環境に大きな負荷をかけていると批判しています。
展示では、ロシアの侵攻による森林の消失などで生じた温室効果ガスの量が、開催国アゼルバイジャンの年間の排出量の3倍にあたると紹介されているほか、ロシアの攻撃で破壊されたという太陽光パネルなども展示されています。
ウクライナのキレイエワ副環境保護・天然資源相は「ロシアによるテロ行為はウクライナの環境に害を及ぼすだけでなく、パリ協定の目標から全世界を遠ざけている」と述べ、ロシアは侵略を止めるべきだと訴えました。
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