ロシアのショイグ安全保障会議書記は12日、中国の王毅(ワン・イー)共産党政治局員兼外相と北京で会談した。ショイグ氏は「米国による中ロの封じ込め政策に対抗することが重要だ」と主張した。インタファクス通信が伝えた。
米国はウクライナ侵略を続けるロシアへの金融制裁を強化している。大統領選で当選したトランプ前大統領は中国製品への関税を引き上げる方針を示す。
王毅氏は「ロシアと中国は、それぞれの核心的利益に影響する問題で支え合っている」と述べた。中ロはグローバルサウス(新興・途上国)との協力にも取り組んでいると強調した。
ロシアや中国など有力新興国で構成するBRICSは10月にロシア西部カザンで首脳会議を開催した。西側諸国の制裁などを念頭に「違法な制裁を含む非合法な一方的強制措置が、世界経済や国際貿易に及ぼす悪影響を深く懸念する」などと明記する「カザン宣言」を採択した。
ショイグ氏と王毅氏の会談ではロシアによるウクライナ侵略や、北朝鮮のロシアへの兵派遣についても協議した可能性がある。
ショイグ氏は11〜15日の日程で中国を訪問している。同氏は12日から中国空軍などが広東省珠海市で主催する中国国際航空宇宙博覧会に出席する予定だ。
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