【NQNニューヨーク=川上純平】11日の米株式市場でダウ工業株30種平均は続伸して始まり、午前9時35分現在は前週末比332ドル28セント高の4万4321ドル27セントで推移している。米大統領選で共和党候補のトランプ前大統領が勝利を確実にし、次期政権の経済政策が米景気を支えるとの見方が引き続き株式市場への資金流入を促している。ダウ平均の上げ幅は500ドル近くに達する場面がある。
セールスフォースやゴールドマン・サックス、ナイキの上昇が目立つ。キャタピラーも高い。半面、アップルやボーイング、エヌビディアには売りが出ている。
トランプ氏が打ち出す減税や規制緩和が米景気を押し上げるとの期待が根強い。米メディアによれば、トランプ氏は激戦7州で全勝した。大統領選と同時に実施された連邦議会選では共和党が上院で多数派となっており、共和党が大統領と上下両院の過半数を占める「トリプルレッド」となる可能性が改めて意識されている。
ダウ平均は前週に1936ドル高と週間では今年最大の上昇幅となった。短期的な過熱感から主力株の一部には利益確定売りも出やすい。今週は10月の米消費者物価指数(CPI)など米連邦準備理事会(FRB)の利下げペースを見極める上で重要な指標の発表が予定され、様子を見たい雰囲気もある。
ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は一進一退で推移している。テスラが大幅に上昇している。一方、メタプラットフォームズやアドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)が下落している。
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