ポケベル爆発の後、搬送される人(9月17日、ベイルート)=ロイター

【エルサレム=共同】レバノンで9月、親イラン民兵組織ヒズボラの戦闘員が所有するポケットベル(ポケベル)などの通信機器が爆発した事件で、イスラエルメディアは10日、ネタニヤフ首相が自国の関与を認めたと報じた。同日開かれた閣議での発言としている。ヒズボラは発生直後からイスラエルの工作だと断定していたが、イスラエルが認めるのは初めて。

報道によると、ネタニヤフ氏は「ポケベル作戦と、指導者だったナスララ師の暗殺は、国防当局幹部らの反対にもかかわらず実行された」と語った。今月に解任したガラント前国防相を意識した発言とみられる。

レバノンでは9月17、18日にヒズボラ戦闘員が保有するポケベルとトランシーバーが相次ぎ爆発。少なくとも39人が死亡し、約3千人が負傷した。イスラエル軍はその直後からレバノン南部や首都ベイルートへ大規模空爆を実施し、30日には侵攻に踏み切った。

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