イラン国営テレビによりますと、サウジアラビア軍のルウィーリ参謀総長が10日、首都テヘランを訪れ、イラン軍のバゲリ参謀総長と会談しました。
双方は防衛分野での協力を進めることを確認したほか、イラン側は来年行う海軍の軍事演習への参加を呼びかけたということです。
また、サウジアラビアのムハンマド皇太子とイランのペゼシュキアン大統領もこの日、電話で会談し、2国間の協力を拡大することで一致したということです。
長年、中東の地域大国として対立してきたサウジアラビアとイランは、去年3月、中国の仲介で外交関係を正常化させることで合意して以降、関係改善を進めています。
一方、サウジアラビアなどのアラブ諸国は、トランプ前政権以降、アメリカの後押しを受けてイスラエルとの関係改善を模索してきましたが、この1年余り、イスラエル軍によるガザ地区などへの攻撃に反発を強めています。
アメリカ大統領選挙でイスラエルを強く支持し、イランに対し強硬な姿勢をとってきたトランプ氏の返り咲きが決まる中アラブ諸国の動向が注目されます。
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