【詳細】ロシア ウクライナに軍事侵攻(11月10日の動き)

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「トランプ氏がプーチン大統領と電話で会談」米有力紙が伝える

ワシントン・ポストは10日、複数の関係者の話として、アメリカ大統領選挙で勝利したトランプ氏が、投票日の2日後の今月7日、ロシアのプーチン大統領と電話で会談していたと伝えました。

この中でトランプ氏は、プーチン大統領にウクライナで続く戦闘を拡大させないよう呼びかけたとしています。

また2人は、ヨーロッパ大陸の平和という目標について意見を交わし、トランプ氏は「ウクライナでの戦争の早期解決」をめぐり、さらなる協議を行いたい考えを示したということです。

トランプ氏は選挙戦のなかで、ロシアによるウクライナへの侵攻を即座に終わらせると訴えてきましたが、その方法については具体的には明らかにしておらず、トランプ氏の言動に関心が集まっています。

ゼレンスキー大統領「言葉でテロ止めることできない」支援訴え

ウクライナ軍は、ロシア軍が9日夜から10日にかけて記録的な数となる145機の無人機で首都キーウなどに攻撃をしかけたと発表し、これまでに南部のオデーサ州で2人がけがをしました。

ゼレンスキー大統領は10日、SNSにロシア軍がこの1週間におよそ600機の無人機で攻撃をしかけてきたと、被害を受けた各地の様子の動画とともに投稿し「こうしたテロを言葉で止めることはできない」として防衛力の強化に向けて各国に支援を訴えました。

一方、ロシア国防省は10日、モスクワ州や西部のブリャンスク州などでウクライナ軍の無人機攻撃があり、70機を破壊したと発表しました。モスクワ州では破壊された無人機の破片で、けがをした人もいるとしています。

ウクライナ軍は、ロシアの弾薬庫を攻撃し少なくとも8回の爆発が確認されたと成果を強調しています。

一方、ロシアに派遣されている北朝鮮の兵士について、ウクライナ国防省の情報総局は10日、ロシア西部のクルスク州で、任務にあたる北朝鮮軍の無線を傍受したと明らかにしました。

ウクライナとしては、ロシアで北朝鮮軍が活発に活動していることを示すことで国際的な批判を強めたいねらいもあるものとみられます。

米ハガティ氏「国内問題を優先」ウクライナ支援継続に否定的

1期目のトランプ政権のもとで、駐日大使を務めたハガティ上院議員は10日、アメリカのCBSテレビのインタビューに応じました。

この中でロシアからの軍事侵攻を受けるウクライナへの軍事支援について「相当な金額が使われている。アメリカ国民は国境が崩壊していることなど国内の問題に焦点をあてることを求めている」と述べ、支援の継続に否定的な立場を示しました。

その上で、ハガティ氏はウクライナで多くの犠牲者が出ていることに触れ、トランプ氏が今後、停戦に向けた働きかけを行うという見通しを示しました。

トランプ氏はウクライナへの軍事支援に消極的な姿勢を示していて、次期政権で支援がどこまで継続されるかが焦点となっています。

一方、同盟国との関係についてハガティ氏は「各国がそれぞれ防衛力の強化を図るべきだ」と強調し、防衛費を増額し防衛力を強化する日本の取り組みについては「前向きな動きだ」と評価しました。ハガティ氏について、アメリカメディアは2期目のトランプ政権で国務長官などの閣僚ポストに起用される可能性があると伝えています。

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