ロシアのペスコフ大統領報道官は8日、ウクライナ侵攻をめぐり、プーチン大統領が米国の大統領選で勝利したトランプ前大統領と協議の用意があると述べたことについて、和平協議の条件をめぐって譲歩するわけではないという認識を改めて示した。国営タス通信が伝えた。

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 ペスコフ氏は記者団に対し、「大統領は一度も特別軍事作戦(ウクライナ侵攻)の目的が変わるとは言っていない」と発言。両者の協議について「具体的なアプローチが始まるまでは、それについて話すのはおそらく時期尚早だ」とも述べた。

 ロシアはウクライナに対し、和平協議の条件として、ロシアが一方的に併合を宣言したウクライナ4州の放棄や、北大西洋条約機構(NATO)加盟の断念を求めている。

 米国はウクライナの最大の支援国だが、巨額支援を批判していたトランプ氏が次期大統領に決まり、和平に向けたウクライナへの圧力が強まる可能性が指摘されている。プーチン氏とトランプ氏は7日、ウクライナ侵攻について話し合う可能性について、互いに「用意できている」などと述べていた。

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