「難民映画祭」は国連UNHCR協会が毎年開いているもので、ことしはガザ地区やウクライナなどの難民や避難民をテーマにした6作品が、オンラインで公開されています。
初日の7日は東京・港区の会場で上映会が開かれ、およそ340人が集まりました。
上映されたのは、中東のシリアで起きた内戦により難民となった少女を模した巨大な人形が、安全な居場所を求めてヨーロッパを横断するという映画です。
劣悪な環境で生活する難民や受け入れに反対するデモなどを目の当たりにし、不安を抱きながらも希望を捨てずに旅をする様子が描かれていて、会場の人たちは真剣な表情で映画を見ていました。
上映後には、監督を務めた北マケドニア出身のタマラ・コテフスカ氏が登壇し、「難民は物乞いや障害者ではなく、とても才能があり、勇敢で特別な人たちだ。私たちの国もいつ戦争が起きて、生活が変わるか分からない。難民の悲劇を断ち切らないといけない」と訴えました。
映画を見た60代の男性は「映画を通じて難民のように弱い立場の人に目を向けるきっかけになったと思うので、これから力になれればいいなと思いました」と話していました。
難民映画祭は今月30日まで開かれています。
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