EUの気象情報機関「コペルニクス気候変動サービス」は7日、気候や海洋の観測状況に関する最新の分析を発表しました。

それによりますと、ことし1月から10月までの世界の平均気温は15.36度で、1991年からの30年間の平均より0.71度高く、去年の同じ期間より0.16度高くなりました。

コペルニクス気候変動サービスは、残る11月と12月は過去の平均気温を下回る可能性が低いことから、ことし1年間の世界の平均気温は産業革命前と比べて初めて1.5度以上高くなり、1940年からの観測史上、最も高くなることがほぼ確実だとしています。

地球温暖化をめぐっては、2015年に採択された「パリ協定」で、各国は世界の平均気温の上昇幅を産業革命前と比べて1.5度に抑える努力をすることを目標に掲げていて、今月11日からアゼルバイジャンで開かれる国連の気候変動対策の会議「COP29」で、世界全体の対策強化について議論が行われます。

コペルニクス気候変動サービスは「世界の気温における新たな節目で、COP29に向けて野心的な取り組みを進めるきっかけとなるはずだ」としています。

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