世界知的所有権機関(WIPO)によると、23年の特許出願数トップは中国だった=ロイター

【パリ=北松円香】世界知的所有権機関(WIPO)が7日発表した2023年の世界の特許出願件数は355万件と前年より2.7%増え、過去最高を更新した。経済成長が続くインドでの出願が15.7%増と高い伸びを示した。

国別の出願件数では引き続き中国が首位で前年比3.6%増の164万件だった。米国(51万件)、日本(41万件)などが続いた。インドは前年比15.7%増の6万4000件で国別で6位だった。ランキング上位10位までで2ケタの伸び率はインドだけだ。

インドでは海外居住者よりも現地在住者による出願が活発だった。WIPOのカールステン・フィンク・チーフエコノミストは記者会見で「出願数は現地経済の成長と現地の起業家の活動により押し上げられている」との見方を示した。

23年の分野別集計は未開示だが、22年時点ではコンピューターテクノロジー関連の出願が全体の12.4%を占めて一番多かった。WIPOが3月に発表した23年の企業・団体別の国際出願件数では中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)が首位だった。

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