目次

  • 携帯電話 ブックメーカーと数百のテキストメッセージ

  • 2021年9月8日ごろ 違法賭博のアカウント番号とパスワードを付与

訴状には捜査に基づく事実として
▼水原容疑者が「ブックメーカー」と呼ばれる賭け屋と交わしたとするやり取りの詳細や
▼大谷選手の銀行口座にアクセスした経緯、
▼口座からの送金の状況など違法賭博にのめり込んでいった経緯などが詳しく記されています。

携帯電話 ブックメーカーと数百のテキストメッセージ

それによりますと捜査当局が調べた水原容疑者の携帯電話の記録には、南カリフォルニアで活動する違法スポーツ賭博組織を巡る捜査の対象となっている「ブックメーカー1」やその仲間とされる「ブックメーカー2」との間の数百のテキストメッセージが含まれていたということです。

2021年9月8日ごろ 違法賭博のアカウント番号とパスワードを付与

このなかで水原容疑者は2021年9月8日ごろブックメーカー、いわゆる賭け屋側から違法賭博のウェブサイトのアカウント番号とパスワードを付与されました。

9月24日ごろ「UCLAに賭けたが、完敗した!!!」

そのおよそ2週間後の9月24日ごろ、水原容疑者は賭け屋側に「UCLAに賭けたが、完敗した!!!」というメッセージを送信。

さらに「引き出しと支払いはどのような仕組みになっているのか」とたずね、勝とうが負けようが日曜日の夜に清算するという内容の返信を受け取ります。

賭け屋側から再三 送金の確認を求められる

そして10月27日ごろ、水原容疑者は賭け屋側から「『ブックメーカー1』があなたのプレイを見てあすまでに清算してほしがっている」というメッセージを受け取り、「クレジットカードかデビットカードで支払う方法はあるか。銀行口座への送金も出来る」などと返信。

その後、賭け屋側から再三、送金の確認を求められたのに対し、銀行にキャンセルされたなどとやり取りを続けます。

11月10日 4万ドル日本円で600万円あまりを送金

そして11月10日に「4万送金できた。1度に4万しか送金できないようだ」と応え、4万ドル、日本円で600万円あまりを送金したとしています。

12月8日「5万の送金を依頼した」

さらに12月8日には「5万の送金を依頼した。受理されたら連絡する」と伝えています。

2022年1月2日ごろ「すべて負けてしまった」

2022年1月2日ごろ、水原容疑者は賭け屋側に「私のアカウントは再起動できるのか。すべて負けてしまった」とたずねます。

すると賭け屋側は「5万、バンプした」と回答。

特別捜査官によると“バンプ”は違法賭博の隠語で、賭けられる上限の金額を引き上げることを意味しているといいます。

1月15日ごろ 上限額の引き上げを依頼

さらに1月15日ごろ、水原容疑者は「くそっ、全部負けた(笑)…。5万、バンプできないか。もし負けたら、しばらくはこれで最後になる」と話し、再び賭けの上限額の引き上げを依頼します。

2月1日から送金巡り「30万追加で送金」

その後、2月1日から賭け屋側と再び送金を巡ってやり取りし、このなかで「10万をすでに失ったが、きょう30万、追加で送金の手続きをした」として、送金額として30万ドル、日本円で4600万円近くの金額を示しています。

しかしその月末の2月28日ごろ賭け屋側が水原容疑者に対し「やあ、良い週末を過ごしたか。追加の送金をいまだに受け取っていない」として改めて送金を依頼。

3月6日ごろ「少しだけバンプしてもらえないか」

すると3月6日ごろ水原容疑者は賭け屋側に「少しだけバンプ(上限額の引き上げ)してもらえないか。それがオーケーであれば水曜日に負けた分を送金する。追加で多額の送金をするには1週間待つ必要がある」と送信していたということです。

賭けの勝ち分は自身の銀行口座に預金

また特別捜査官は銀行口座や賭け屋とのやり取りなどから水原容疑者は賭けの勝ち分は自身の銀行口座に預金していたとしています。

その具体例として2022年5月19日ごろ賭け屋側が水原容疑者に「よい日を過ごしているだろうか。あなたが4万7260の電子送金を受け取ったかちょうど確認していた」というメッセージを送り、そのころ水原容疑者名義の口座に4万7260ドル、日本円で720万円あまりの入金があったということです。

2022年5月以降 1億5千万円超の負け金 上限額引き上げる悪循環に

また2022年5月以降のメッセージは水原容疑者が賭け屋側に100万ドル、日本円で1億5千万円を超える負け金を負っていたにも関わらず、賭け屋側が水原容疑者の賭けの上限額を繰り返し引き上げる悪循環に陥っていたことを示しているとしています。

2022年11月14日ごろ「私が支払わないという心配は必要ない!!」

このなかで2022年11月14日ごろに水原容疑者が賭け屋側に「このスポーツ賭博は苦手だ(笑)…。またバンプしてもらえるチャンスはあるか??知ってのとおり、私が支払わないという心配は必要ない!!」とメッセージ。

12月9日ごろ「上限200引き上げて 母に誓って 最後の頼みだ」

そして12月9日ごろには「最後に上限を200引き上げてもらえないか?母に誓ってこれがアメリカに戻って返済する前の最後の頼みだ。頼みつづけて申し訳ない…」と送ると、賭け屋側は同じ日にこれに応じたとしています。

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