林芳正官房長官は6日の記者会見で、着任した外国の大使から信任状を受け取る奉呈式でのロシアのプーチン大統領の発言を批判した。ウクライナ侵略を巡り、日本を含む西側諸国に「対立は求めていない」とする内容について「責任を転嫁しようとする発言は受け入れられない」と述べた。

モスクワのクレムリンで武藤顕駐ロシア大使(左)から信任状を受け取ったロシアのプーチン大統領(5日)=タス・共同

モスクワで5日に開いた奉呈式に武藤顕駐ロシア大使を含む28カ国の大使が参加した。プーチン氏は日本やカナダ、イタリアなど「非友好国」と位置づける12カ国の大使に対して演説した。

林氏は「現在の事態はすべてロシアによるウクライナ侵略に起因して発生している」と指摘した。「日ロ間には懸案事項もあり、隣国であるロシア側との意思疎通も必要だ」とも語り、ロシアに必要な接触を継続する考えを示した。

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