日産はブランド力向上を目指し国内3都市でイベントを実施した(10月中旬、広東省広州市)

【広州=田辺静】日産自動車は6日、10月の中国の新車販売が前年同月比16.5%減の6万1170台だったと発表した。前年同月実績を下回るのは7カ月連続。中国の競合メーカーとの激しい競争が続いており、多目的スポーツ車(SUV)などの販売が減った。

日産の主力セダン「シルフィ」の販売は堅調だったが、SUV「エクストレイル」などは落ち込んだ。中国の自動車大手、比亜迪(BYD)などの新車投入や、価格競争が影響した。日産の1〜10月累計の販売台数は前年同期比10%減の55万8168台だった。

日産は4月、中国でブランドの認知度を向上させるためのキャンペーンに力を入れると発表し、中国での販売てこ入れに動いている。9〜10月には、北京市、上海市、広東省広州市の3都市で、会場を設け新型車などを展示するイベントを開いた。

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