旧ソビエトのモルドバでは3日、大統領選挙の決選投票が行われ、中央選挙管理委員会によりますと
▽EU加盟を推進してきた現職のサンドゥ大統領が55.35%
▽ロシアとの関係も重視する元検事総長のストヤノグロ氏が44.65%となり
サンドゥ大統領が再選を果たしました。

これを受けてモルドバの隣国で同じくEU加盟を目指すウクライナのゼレンスキー大統領は4日、「ヨーロッパを選ぶことは普通の生活を求めるという選択でもある。ロシアのような体制のもとでは決してありえない選択だ」と述べ、連帯を呼びかけました。

一方、ロシア外務省のザハロワ報道官は4日、声明で「モルドバの独立以降、最も非民主的な選挙キャンペーンだったと言っても過言ではない」と非難しました。

その理由として、ロシア国内に設けられた在外投票の投票所の数が少なかったなどと主張しています。

ただ、今回の大統領選挙をめぐってはEU加盟を阻止したいロシア側が選挙介入を行っていると欧米諸国やモルドバ政府が厳しく批判していて、モルドバの警察もロシアが関係する人物による大規模な買収が行われていたと発表しています。

サンドゥ大統領の再選によってEU加盟の路線が継続することになりますが、歴史的、経済的なつながりからロシアとの関係を重視する国民も少なくなく、今後、国を1つにまとめていくことができるかが問われることになります。

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