ウクライナ国防省の情報総局は、2日、SNSで、ロシアが、10月の最終週に、7000人以上の北朝鮮の兵士たちをロシア極東の沿海地方からウクライナに近い地域へ移送したと発表しました。

ロシアが、北朝鮮の兵士らに機関銃や暗視装置などを供与したとしています。

ウクライナ当局は10月中旬、北朝鮮の兵士が沿海地方にある訓練施設で装備品などを受け取る様子だとする動画を公開していました。

また、アメリカのブリンケン国務長官は31日、ロシアに派遣された1万人の北朝鮮の兵士のうち8000人が、ウクライナ軍の越境攻撃が続くロシア西部クルスク州に配置されたとした上で、今後、数日以内に、ウクライナ軍との戦闘に加わるという見方を示しています。

アメリカのシンクタンク「戦争研究所」は1日、北朝鮮の今回の派兵の思惑について、自国の軍に実戦経験を積ませ、無人機の操作技術などを得ようとしているとの分析を発表しました。

ただ、ロシア軍が北朝鮮の兵力を「大砲の餌食」として活用するなら北朝鮮の思惑通りにはいかないと指摘しています。

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