イギリスの最大野党・保守党は2日、スナク前首相の後任の党首を選ぶ党員投票の結果を発表し、ベーデノック前ビジネス貿易相がジェンリック元移民担当相をおさえて、新しい党首に決まりました。
ベーデノック新党首は「わが国にふさわしい新たなスタートを切るため、党を再生するときだ」と呼びかけ、相次ぐ不祥事や失策によってことし7月の総選挙で大敗を喫し14年ぶりに野党に転落した党の立て直しを誓いました。
44歳のベーデノック氏はナイジェリア人の両親のもとイギリスで生まれたあとナイジェリアで育ちましたが、16歳のときイギリスに移住しました。
イギリスの主要政党では初めての黒人のリーダーとなります。
一方で、移民の受け入れや性的マイノリティーの権利拡大には慎重な右派として知られており、今後、党の右傾化が進むと見られています。
対するスターマー首相は「国政政党で初となる黒人党首の誕生は、わが国にとって誇らしい瞬間だ。国民の利益のため、ともに仕事ができるのを楽しみにしている」とコメントしています。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。