イスラエル軍は、イスラム組織ハマスに連帯を示すレバノンのヒズボラに対して、連日、激しい空爆や地上侵攻を続け、30日には東部バールベックの住民に退避を通告したうえでヒズボラの司令部などを空爆したと発表しました。

レバノンの保健省は、バールベックへの空爆で19人が死亡したとしています。

こうした中、イスラエルの公共放送は30日、アメリカが策定したとするイスラエル軍とヒズボラの間の停戦案について報じました。

それによりますと、停戦の発表から7日以内にイスラエル軍がレバノンから撤収するのに対し、レバノン軍は60日の間に、レバノン南部で活動するヒズボラなどの武装組織を解体するとしています。

ただ、アメリカのニュースサイト、アクシオスは、ヒズボラによる違反行為などがあった場合には、イスラエルがレバノンで軍事行動をとることをアメリカが支持する合意がなされていると伝えています。

ヒズボラの最高指導者カセム師は、30日に公開した声明で「停戦は、われわれが適切で十分だと判断する条件で受け入れる。われわれの計画は、レバノンを防衛し、パレスチナの同胞を支援することだ」と述べ、あくまでガザ地区での停戦が必要だとの考えを示していて、事態が進展するかどうかは見通せません。

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