イスラエル軍は、30日もガザ地区北部や南部で空爆や地上部隊による攻撃を続けていて、パレスチナのメディアは南部ハンユニスで住宅が爆撃され4人が死亡したと伝えました。

また29日には、イスラエル軍による空爆で多くの住民が避難していた住宅が破壊され、ガザ地区の保健当局は死者と行方不明者が93人にのぼると発表しました。

これについてアメリカ国務省のミラー報道官は「犠牲者の中に20人以上の子どもが含まれているという報告もありイスラエル政府に何が起きたのか説明を求めている」と述べて深い懸念を示しました。

10月27日には、アメリカ政府の働きかけでガザ地区での停戦と人質の解放に向けた協議が再開しましたが、中東カタール系のメディアは30日、ハマス側がイスラエルには真剣に合意をまとめる意思はなく指導者を殺害されたハマスの立場に変化があるか見極めようとしているだけだとして不信感を募らせていると伝えています。

あくまでハマスの壊滅を目指すイスラエルと、イスラエル軍のガザ地区からの完全撤退を求めるハマスとの間で歩み寄りの兆しは見られず、協議は再び暗礁に乗り上げる可能性があります。

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