イスラエル軍は、イランによる大規模なミサイル攻撃への対抗措置として、26日、イラン国内の複数の地域を空爆し、ミサイルの製造施設などを破壊したと発表しました。

国連の安保理では28日、イランの要請で緊急会合が開かれ、イランのイラバニ国連大使は「イスラエルによる攻撃は国際法と国連憲章、それに、主権と領土保全の原則に反する」と強く非難しました。

そのうえで「責任はイスラエルとこれを可能にさせた者たち、特にアメリカにある」と述べ、イスラエルに兵器を供給しているアメリカも批判しました。

これに対し、アメリカのトーマスグリーンフィールド国連大使は「アメリカは今回の軍事作戦に参加しておらず、むしろイスラエルに対して標的を絞った作戦にするよう促した」としたうえで、「イスラエルや、アメリカの人員に対してさらなる攻撃があれば、厳しい結果が待ち受けることになる」とくぎを刺しました。

またイスラエルのダノン国連大使も「イスラエルは自制を示した。これ以上の攻撃に対しては迅速かつ断固たる措置がとられるだろう」と述べ、イスラエルによる空爆は自制的だったと主張するとともにイランが反撃に出ないようけん制しました。

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