ボーイングでは、賃上げなどをめぐる労使の交渉がこじれ、先月中旬からアメリカ西部ワシントン州の工場などで働くおよそ3万3000人の組合員がストライキを続けていて、航空機の生産や納入に大きな影響が出ています。
生産の停滞によって収益の悪化が続く中、ボーイングは28日、新たに株式を発行するなどして190億ドル、日本円にしておよそ2兆9000億円を調達する計画を明らかにしました。
大手格付け会社によるボーイングの社債の格付けは、「投資不適格」の一歩手前となっているため、ボーイングとしては今回の資金調達によって格付けのさらなる引き下げを回避するとともに、今後、生産の軌道を元に戻すのに必要な資金を確保したい考えです。
ボーイングでは現在、ことし8月に就任した新しい経営トップのもとで合理化が行われていて、アメリカのメディアは、宇宙船の「スターライナー」の事業の売却についても、初期段階の検討が進められていると報じています。
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