【NQNニューヨーク=矢内純一】28日の米株式市場でダウ工業株30種平均は6営業日ぶりに反発して始まり、午前9時35分現在は前週末比276ドル12セント高の4万2390ドル52セントで推移している。前週末まで下げが続いた後で、主力株に自律反発狙いの買いが入っている。原油価格の下落も投資家心理を支えており、ダウ平均の上げ幅は300ドルを超える場面がある。
ダウ平均は前週末までの5営業日で1161ドル下げた。短期間で大きく下げた後で、週明けは景気敏感株やハイテク株に買いが先行している。中東ではイスラエルが現地時間26日未明にイランに報復攻撃をしたものの、軍事施設に限定し、石油や核関連の施設を標的にしなかったと伝わる。28日朝の米市場で原油先物相場が大幅に下落。投資家のリスク回避の姿勢がいったん後退し、株買いにつながっている面がある。
ダウ平均の構成銘柄では、マクドナルドが上昇している。大腸菌の集団感染を巡り、米国の一部の地域で提供を止めていた商品の提供を近く再開すると伝わった。スリーエムやアップル、アマゾン・ドット・コムも高い。半面、原油安を受け、シェブロンが売られている。従業員によるストライキが長期化するなか、増資を発表したボーイングも下げている。
ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は3日続伸して始まった。7月10日に付けた最高値(1万8647)を上回る場面がある。メタプラットフォームズやアルファベットに買いが入っている。
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