【ソウル=共同】韓国情報機関、国家情報院のメンバーらで構成する政府代表団は28日、北大西洋条約機構(NATO)側と協議し、朝鮮人民軍総参謀部のキム・ヨンボク副総参謀長がロシアに派遣されたとの情報を伝えた。聯合ニュースが報じた。キム氏は金正恩(キム・ジョンウン)総書記の軍側近の一人。ロシアに派遣された北朝鮮軍部隊の統括役とみられる。
キム・ヨンボク氏のロシア入国はウクライナ軍筋が明らかにしていたが、韓国側も確認した形。韓国の政府代表団は、北朝鮮の兵派遣状況を説明するため、ベルギーを訪れていた。
キム氏は「暴風軍団」の異名を取る特殊部隊の第11軍団のトップなどを歴任。韓国大手紙、中央日報によると2017年に特殊作戦軍司令官に就任し、21年6月に副総参謀長に昇進したと韓国軍が把握しているという。
ウクライナ軍筋によると、ウクライナ当局はロシア軍が作成した北朝鮮派遣部隊の幹部リストを入手しており、キム氏は最上位に位置付けられていた。キム氏がロシアに入った時期は不明だが、少なくとも10月24日時点でロシアに滞在していたことが確認されている。
ウクライナ当局によると、ロシアに送られた北朝鮮兵は推計約1万2千人。将軍3人、士官約500人が含まれているという。
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