ロシア中央銀行は25日、金融政策を決める会合を開き、インフレを抑え込むため政策金利を現在の19%から21%に大幅に引き上げることを決めました。

9月に続く利上げで、ウクライナ侵攻の直後の2022年2月、通貨ルーブルの急落に対応するため、20%まで引き上げた金利を超える水準となります。

ウクライナ侵攻が長期化する中、ロシア政府は軍事産業の活性化を図っていて、先月明らかにした来年の予算案では国防費をことしに比べ25%増額するとしています。

ロシア中央銀行は政府の追加の財政支出などがインフレを加速させていると指摘したほか、失業率はこれまでで最も低い水準となり、人手不足も深刻化しているとしています。

また、ことしのインフレ率は8%から8.5%という高い水準となる見通しを示し、今後、追加の利上げを検討していることを明らかにしました。

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