ニューヨークのウォール街=ロイター

【NQNニューヨーク=川上純平】24日の米株式市場でダウ工業株30種平均は4日続落して始まり、午前9時35分現在は前日比102ドル30セント安の4万2412ドル65セントで推移している。四半期決算を発表したダウ平均の構成銘柄などに売りが出て、指数を下押ししている。半面、前日に四半期決算を発表したテスラが急伸し、投資家心理を支えている。

IBMが7%下げる場面がある。23日夕に発表した2024年7〜9月期決算では売上高が市場予想を下回り、売りが出ている。24日朝に四半期決算を発表したハネウェル・インターナショナルも安い。ボーイングも下落。労働組合が新しい労働協約案を組合員投票で否決し、ストライキが続いており、収益への悪影響が懸念されている。

24日の米債券市場で長期金利は4.2%台前半で高止まりし、金利と比べた株式の相対的な割高感が引き続き意識されている。同日発表の週間の米新規失業保険申請件数は22万7000件とダウ・ジョーンズ通信が集計した市場予想(24万5000件)を下回った。労働市場が底堅さを保ち、米連邦準備理事会(FRB)の利下げが緩やかになるとの観測が改めて広がっている。

もっとも、米株相場の下値は堅い。ダウ平均の構成銘柄ではないが、テスラが一時17%あまり上昇した。23日夕に発表した24年7〜9月期決算は1株利益や売上高総利益率が市場予想を上回った。電気自動車(EV)の販売競争が収益を下押しするとの懸念が薄れ、買いが入っている。

そのほかのダウ平均の構成銘柄ではジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)やアップルなどが安い。半面、セールスフォースやアムジェン、トラベラーズが上昇している。

ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は反発して始まった。

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