日中両政府は23日、海洋問題に関する局長級の「高級事務レベル海洋協議」を都内で開いた。8月下旬に長崎県男女群島沖の領空に中国軍機が侵犯したことや、日本周辺海域での中国軍の艦艇による活動の拡大と活発化に「深刻な懸念」を伝えた。
領空侵犯に関して中国側に十分な説明をするよう改めて求めた。東シナ海の日本の排他的経済水域(EEZ)内での中国によるブイの設置や尖閣諸島に関しても日本の立場を申し入れた。南シナ海や台湾などの地域情勢についても意見を交換した。
日中防衛当局間でハイレベルを含め、交流と対話を通じた意思疎通を推進すると確かめた。同協議の開催は2023年10月以来。日本側は外務省の鯰博行アジア大洋州局長らが中国側からは洪亮・国境海洋事務局長らが出席した。
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