【ニューヨーク=弓真名】米コーヒーチェーン大手スターバックスは22日、2024年7〜9月期決算の速報値を公表した。売上高が前年同期と比べ3%減の91億ドル(約1兆3700億円)だったという。次期にあたる25年12月期通期の業績予想を公表せず、通期見通しを示すのを中止するとも明らかにした。
今月30日に予定している24年7〜9月期の決算発表を前に速報値を公開した。減収は3四半期連続となる。既存店売上高は7%減。既存店での購入額が北米で10%減、中国で6%減だったことが響いた。希薄化後の1株あたり利益は25%減の0.8ドルだった。
ブライアン・ニコル新最高経営責任者(CEO)が9月に就任したばかりであることや、業績の低迷をうけて経営戦略を固めるために時間が必要だとして、通期の業績見通しの発表を延期した。
一連の発表をうけて、22日の米株式市場の時間外取引でスタバの株価は同日終値から一時4%下落した。
スタバは速報値発表と同時にニコルCEOのビデオメッセージを公開した。ニコル氏は「来店しづらい店になったという声も聞く」として顧客の来店頻度が減っている点を課題に挙げた。声明では「この業績は成長を取り戻すために戦略を根本的に変える必要があることを示している」と危機感をあらわにした。
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