イスラエル軍は、21日から22日にかけても隣国レバノンの南部などに空爆や地上部隊による激しい攻撃を行い、イスラム教シーア派組織ヒズボラの戦闘員数十人を殺害したほか、武器庫などを破壊したと発表しました。
また、ガザ地区の北部でも攻撃を続けていて、パレスチナのメディアは22日、避難をしていた人たちが爆撃に巻き込まれるなどし、女性や子どもを含む15人が死亡したと伝えました。
一方、ヒズボラ側も22日、イスラエル北部のハイファや最大の商業都市テルアビブにある軍事施設をねらってロケット弾による攻撃を行ったとしていて、イスラエルのメディアは、1人がけがをしたと伝えています。
こうしたなか、アメリカのブリンケン国務長官が22日、イスラエルに到着し、このあと、ネタニヤフ首相らと会談する予定となっています。
アメリカ政府は、先週、ハマスのシンワル最高幹部がイスラエル軍によって殺害されたことを受けて、あらためて戦闘終結を目指し停戦と人質の解放に向けた協議を進展させるよう働きかけを強めるものと見られます。
ただ、これまでのところイスラエルとハマスの双方とも停戦に前向きな姿勢は示しておらず、ブリンケン長官の訪問で打開策を見いだせるかが焦点となっています。
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