国家情報院が分析したのは、ウクライナ東部ドネツク州の付近で撮影されたという写真です。
撮影された日時は明らかにしていませんが、現場は、北朝鮮製の短距離弾道ミサイルの発射地点で、写真に写っている2人のうち1人はロシアの軍人だとしています。
国家情報院は、もう1人の人物について、AIの顔認証の技術を使って分析した結果、去年8月のキム総書記の視察に同行した人物と「顔の類似度が80%以上だった」として、「同一人物と判断した」としています。
このときキム総書記が視察したのはミサイルの移動式発射台などを生産する軍需工場で、この人物は北朝鮮軍のミサイル技術者だとしています。
国家情報院は「ウクライナに投入された北の技術者が自国のミサイルの発射を支援するとともに、技術的問題点を確認したり、さらなる技術の確保を試みたりしているとみられる」と分析しています。
国家情報院は、北朝鮮がウクライナ侵攻への「参戦を始めた」との見解を示しています。
“北朝鮮部隊が移送 ウクライナ前線に投入か”
国家情報院は18日、北朝鮮が今月、軍の特殊部隊のおよそ1500人をロシア海軍の輸送艦を使って、ロシア極東のウラジオストクに移送したことを確認したと明らかにしています。
移送は今月8日から13日までの間、北朝鮮北東部のチョンジン付近など3か所から行われたということで、チョンジンの港付近で移送に使われたロシアの艦船を確認したとする衛星写真を公開しています。
国家情報院は兵士たちがウラジオストクやハバロフスクなどに分かれてロシア軍の訓練を受けたあと、ウクライナの前線に投入されるとの見方を示しています。
さらにロシアの軍服や武器が支給され、ロシアの少数民族に偽装するためとみられる、にせの証明書も発給されたと指摘しています。
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