アメリカで17日に発表された9月の小売業の売上高は市場の予想を上回り、消費の底堅さを示す内容になりました。

また、新規の失業保険の申請件数が市場予想を下回ったことで労働市場の堅調さが確認できたとしてFRB=連邦準備制度理事会による利下げのペースが緩やかになるという観測が広がりました。

このためニューヨーク外国為替市場では日米の金利差が縮まりにくいという見方から円を売ってドルを買う動きが進み、円相場は、一時、1ドル=150円台まで円安ドル高が進みました。

1ドル=150円台をつけるのはことし8月以来、およそ2か月半ぶりです。

市場関係者は「アメリカの景気の底堅さを示す経済指標が相次いで発表され、FRBによる大幅な利下げ観測がさらに後退した。ただ、小売業の売上高が改善するとあらかじめ予想していた投資家もいて、1ドル=150円台をつけたあとはいったん利益を確定するためにドルを売る動きも出ている」と話しています。

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