アメリカ国防総省は16日、イエメンのフーシ派の支配地域にある地下の武器貯蔵施設5か所への精密攻撃を行ったと発表しました。

アメリカ中央軍は、民間人の死傷者はいないと見られるとしています。

イランの支援を受けるフーシ派はガザ地区でイスラエルとの戦闘が続くイスラム組織ハマスへの連帯を示し、紅海周辺を航行する船舶を攻撃していて、アメリカはこれまでもイギリスとともにその拠点を空爆してきました。

今回の空爆にはレーダーに捉えられにくいB2ステルス戦略爆撃機も使われ、アメリカメディアによりますと実戦に投入されたのは2017年以来だということです。

オースティン国防長官は「必要なときにはどんな標的でも攻撃できるアメリカの能力を示している」としていて、イスラエルが今月1日のイランによる大規模なミサイル攻撃への対抗措置を近くとるとしている中、イラン側の反撃をけん制するねらいもあると見られます。

またイスラエルの対抗措置について、アメリカABCテレビはイスラエル当局者の話として「ネタニヤフ首相が複数の標的を承認した」と伝えましたが、攻撃の時期は明らかにされておらず、対象がイランの軍事施設に限定されるかどうかには言及しなかったということです。

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