米ハワイ州ホノルルで日本人母子が殺害された事件で有罪判決を受け、同州の刑務所で服役していた日本人受刑者の男が、施設内で刺殺されたことが15日、明らかになった。地元警察は収監されていた別の男が容疑者とみて調べている。
警察などによると、殺害されたのは福迫雷太受刑者(59)。14日未明、刑務所の係官が福迫受刑者が血を流して倒れているのを見つけ、救命措置を施したが、死亡が確認された。近くで凶器が見つかったといい、警察は同房の男(38)が容疑者とみて調べているという。
福迫受刑者は1994年、占師の藤田小女姫(こととめ)さん(当時56)と長男の吾郎さん(同21)が殺された事件で、第2級殺人の罪で終身刑の判決を受けた。日米犯罪人引き渡し協定で、身柄を日本から米国に移された容疑者が裁かれた初の事件としても注目されていた。(サンフランシスコ=五十嵐大介)
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