去年10月に行われたハマスによるイスラエルへの大規模な奇襲攻撃では、およそ1200人が殺害された上250人以上が人質として連れ去られ、現在、中東各地に紛争が拡大するきっかけとなりました。

この攻撃についてニューヨーク・タイムズはイスラエル軍が押収したハマスの秘密会議の議事録の内容として、ハマスがイランやヒズボラに参加するよう要請していたと伝えました。

さらに当初は、おととしの秋に攻撃を実行する予定だったものの、イランとヒズボラを説得するために実行を遅らせていたほか、去年7月にはハマスの幹部がイランの司令官と会談した際、イラン側から「原則として協力的だが、準備にはもっと時間が必要だ」と伝えられたとしています。

その上でハマスは、ヨルダン川西岸でのイスラエルの占領政策が加速していることやエルサレム旧市街にあるイスラム教の聖地にイスラエル側が関与を強めていることに危機感を覚え、単独ででも計画を進める必要があるかもしれないとの結論に達したとしています。

一方、イラン側はニューヨーク・タイムズに対し「すべての計画はハマスが単独で実行したものでイランやヒズボラと関連付けようとするいかなる主張も信ぴょう性がない」として関与を否定したということです。

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