イベントは、オスロでノーベル平和賞の歴代の受賞者を紹介する活動をしている、ノーベル平和センターが12日開きました。

このなかで平和賞の選考にあたった委員会のフリードネス委員長は、オンラインで参加した日本被団協の和田征子事務局次長に対し、「おめでとうございます」と、お祝いのことばを伝えました。

これに対し、和田さんは「被爆者は一日たりとも休むことなく核兵器廃絶に向けて真摯(しんし)に活動してきた。私たちは、話をするたびに苦しみ、苦痛と悲しみの瞬間を追体験しているが、みずからの経験について語り続ける。使命感と決意が私たち被爆者の支えとなっている」と話しました。

そして被爆者の高齢化に触れたうえで「これが活動を知ってもらう最後のチャンスとなる」と述べ今回の受賞が団体の活動についてより多くの人が知るきっかけになることに期待を示しました。

参加した20歳の男性は「すばらしいイベントだった。悲劇的な出来事があったことを語り続けること、議論し続けることが重要だと思った」と話していました。

イベントを主催した団体の代表は「きょうは多くの人が心を動かされたことと思う。日本被団協の活動の意義を知ってもらえるよう支援し、展示会も開いていきたい」と話していました。

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