バリ島爆弾テロ事件(2002年)
2002年、インドネシアのバリ島では、東南アジアのテロ組織「ジェマ・イスラミア」のメンバーが繁華街などで複数の爆弾を爆発させ、日本人夫婦の2人を含む202人が死亡しました。
事件から22年となる12日、慰霊碑の前で追悼式が行われ、被害者や各国の関係者などが参列して、惨事が繰り返されないようにと祈りをささげました。
このうち、観光客の運転手をしていて爆発に巻き込まれた父親を亡くした27歳の女性は「私は父からの愛なしで育った。心の一部が欠けているような気がしている。テロリストが過ちを認め、正しい道に戻ることを望み続けている」と訴えました。
一方、妻とともに犠牲になった鈴木康介さんの母親で81歳になる孝子さんは、高齢などのため参列を断念しました。
孝子さんはNHKの電話取材に対して「悲しみは残ったままです。お墓参りにいくときには、いつも心の中で、『死んだときには迎えに来て「お母さん、会いたかったよ」と私に抱きついてこい』と語りかけています。もう一度は追悼式に行きたい」と話していました。
テロを起こした「ジェマ・イスラミア」はことし6月末に解散を表明していて、地元の有力紙は「小規模なグループとして活動を続ける可能性があり、依然として警戒は必要だ」と指摘しています。
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