目次

  • ゼレンスキー大統領「勝利計画」来年中に実現させたい考え

  • 米紙「数千人の北朝鮮兵 ウクライナ前線に派遣される可能性」

【詳細】ロシア ウクライナに軍事侵攻(10月11日の動き)

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ゼレンスキー大統領「勝利計画」来年中に実現させたい考え

ウクライナのゼレンスキー大統領は訪問先のドイツで記者会見し、ロシアによる軍事侵攻を終わらせるとする「勝利計画」をめぐって、遅くとも来年中には計画を実現させたい考えを示し、欧米に軍事支援を継続するよう訴えました。

ウクライナのゼレンスキー大統領は、イギリス、フランス、イタリアを訪問したのに続き、11日、ドイツの首都ベルリンを訪れ、ショルツ首相と会談しました。

会談に先立つ記者会見で、ゼレンスキー大統領は、ロシアによる侵攻を終わらせ公正な平和を実現するためとしてまとめた「勝利計画」について「遅くとも2025年中にはこの戦争を終わらせ、侵略が繰り返されないことを保証するものだ」と述べ、欧米に軍事支援を継続するよう訴えました。

これに対し、ショルツ首相は「ウクライナへの支援を緩めるつもりはない」と述べ、ことしの年末までにベルギーなどの同盟国と、日本円にしておよそ2300億円規模の軍事支援を行うと表明しました。

当初、ゼレンスキー大統領は、ドイツで開かれる予定だった首脳級の会合で「勝利計画」を示すとしていましたが、アメリカのバイデン大統領がドイツ訪問を取りやめ、会合が延期されたことから、各国を個別に訪問して計画を説明しました。

訪問を終えたゼレンスキー大統領はビデオ演説で「仲間の国々が断固としてわれわれとともに立ち上がるのであれば、『勝利計画』は平和への懸け橋となる」と述べ理解を求めました。

米紙「数千人の北朝鮮兵 ウクライナ前線に派遣される可能性」

ロシアが軍事侵攻を続けるウクライナの前線に、ことし末までにロシアと軍事的な協力を深める北朝鮮の兵士が派遣される可能性があるとアメリカの有力紙が伝えました。

アメリカの有力紙、ワシントン・ポストは11日、ウクライナの当局者の話として北朝鮮の数千人の歩兵がロシアで訓練を受けていて、ことし末までにウクライナの前線に派遣される可能性があると伝えました。

その上でこの当局者は、北朝鮮の将校がロシア軍を視察し、戦場を研究するためすでにロシアが支配するウクライナの地域に入っていると述べたとしています。

北朝鮮は砲弾やミサイルを供給するなどロシアとの軍事的な協力を深めていて、韓国のキム・ヨンヒョン国防相は今月8日、北朝鮮が軍の部隊をウクライナへ派遣する可能性が非常に高いとする見方を示しています。

キム国防相の発言を受けてウクライナ政府の高官はSNSで、北朝鮮製の兵器の品質などを監督するため、技術者を中心に、限られた人数の北朝鮮の軍人がすでにウクライナに派遣されていると指摘しました。

一方、ロシア大統領府のペスコフ報道官は北朝鮮による軍の部隊の派遣について「フェイクニュースだ」と述べ、否定しています。

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